2011年2月25日金曜日
リビアはほとんど無政府状態かつ東部は反体制側が事実上
Reメール有難うございました(“往復書簡”が恒例になりました)。
リビアはほとんど無政府状態のようですね。東部は反体制側が事実上
支配し、西部の都市も“陥落”、もうすぐ首都トリポリも…、と急展開
のようです。カダフィは家族を一時国外脱走させようとしたが失敗した
とか。いずれにしろ独裁政権の末期的現象で哀れです。ただ、自国民に
酷い殺戮を行っているとの報道もあり、事実とすればヒトラー並みの
悪魔ですね。
一方、我が“ダッチロール”菅政権は昨日も党内で小学生並みの醜態
をさらけ出すなど、土俵際の徳俵の上にかろうじて乗っている状態…。
この期に及んでいったい、どう運営しようとしているのでしょうか?
今朝も某テレビの某コメンテーターが「6月解散」を推測し、その条件と
して政界再編、つまり分かりやすい軸で議員がもう一度集まり直して、
そのうえで解散・総選挙で国民に訴えるほうがいいのでは、という見解
を述べていました。私が予測してた通りのコースで、座っている他の
キャスター、コメンテーター連も概ね賛同していました。
予算はどうなるかというと、衆院を3月初めまでにパスすれば自動
成立しますが、想定される6月解散までに予算関連案が成立しなければ、
「骨格予算」扱いで何とか数ヶ月は持たせられるのでしょう。
とにかく早く“政局”を卒業して、本来の王道政治を実現してもらい
たいものです。
Amazon での書籍(DVDなども)購入はたしかにクレジットカード
を使わねばならず、気味が悪いですね。私も必要に迫られて1回だけ
利用しましたが(どうしても欲しかったDVDの購入で)何か気持ちが
落ち着きませんでした。幸いその後、カードを悪用された形跡はありま
せんでしたが。
「ロスト・シンボル」借用の件、有難うございます。
今読んでいる『小説「聖書」』は新約編にはいったところで、何とか
2~3中には読了したいと思っています。
2月25日 FJ 拝
2011年2月22日火曜日
『デジタル時代の記事アーカイブ・情報共有』
”あらゆる”ネット情報をどう保存し、アーカイブ化するか、今後の検討課題でないだろうか?
グーグル社の書籍・本のデジタル化とネット共有企画;
日本は私企業であるグーグル社を警戒して著作権をあとからクリアするというやり方で”すべて”の本をデジタル化して共有化することを容認しなかった。
このことは多くの教育者や研究者にとっては内心残念に思っておられるのではないかと推察する。
が、もともとアメリカの企業であるグーグル社の独占を警戒するのは”国益を優先する霞ヶ関官僚主導社会の日本の現状では”致し方がないことかもしれない。
紙の本は次第に褪色して傷む。復刻再販されるものは例外的でほとんどは次第に扱い難く、読み辛くなる可能性を孕んでいる。
グーグルは英語圏主要国で著作者の許しを連絡が難しいなどのケースでは事後承諾してでも”すべて”の書籍・本をデジタル化してパブリックドメイン化(共有化)しつつある。これならいつまでも無料で見られる限り人類共有財産となる。写真集も著作権保護期間が過ぎたものはあたりまえだがネットで自由にアクセスできて事実上共有化されるメリットは大きい。
映画や映像ニュースも有料のものはレンタルビデオかあるいは公共のMuseumかLiibraryで見ることができるだろう。
国立近代美術館の膨大な映像フィルムも予算が許す限りどんどんデジタル化して公開の道を開くことができるだろう。予算の壁は大きいがいつかは実現する可能性がある。
問題は現状のネット上ではどうだろうか?
現在ウエッブで見ることができるコンテンツはおそらく大半は失われるのではという危惧がある。
デジタル情報もとてもはかないものだ。データがうっかり破棄されたり、失われたりすることは頻発する。関西大震災の少し前に、映像作品を企画制作して作品を収めたCD-ROM。それが地震で無残に壊れたケースもあった。
現在では保存すべきデジタルデータを”クラウド=cloud”に置くことで保存OKという。
しかし、そのクラウドは絶対安全かというと難しいのではないか?
国立国会図書館はデジタルデーターを関西館にも置く計画も含めて京阪奈学研都市に関西館を完成させ、運営されている。
国立国会図書館では書籍のデジタル化も進んでいると聞く。筆者は最近、母校の前身(今宮中学校)の30年史を関西館で参照できた。それはCD-ROM画像としてみることができたが、読み辛いものであった。本当ならテキスト化されるべきだろう。
日本でも次第に(グーグル社のやりかたよりは、はるかに遅くなるるかもしれないが)本・書籍がデジタル化されて、共有化され、だれもがアクセスする時代がくるだろう。
問題は今ネットにある”多くの情報”をどう保存するかである。これはその必要がないと言えばそれまでだ。筆者の個人的ケースでは完全なミラーサイトをつくっていなかった愚を後悔するケースが4ブログあった。中学校の同窓会無料HPが一つ、アルバイト時代のアルバイト同窓会ブログが一つ、家族と自分の日記風ブログが一つなど。すべて無料で提供していた会社の都合で中止され、データーが消失、一部しか保存できなかった。アメリカ在住の後輩とのメール交換も自己責任とはいえ、なくなって残念。あの後輩はどうしているかと気になることもある。
ここでとまって、振り返ろう!秋葉原無差別殺人犯の身柄確保の一次資料の映像は“マスゴミ“だと酷評されたが、これはごみではなく必要な共有財産として保存されるべきだろう。問題はどう共有化してネットなどでアクセス可能かということである。
グーグル社らにまかせないとしたら、どこがそれを行うか?グーグル社ぐらいしか”公”的機関は考えられない。
当ジャーナリスト・ネットも何度もHP改定、過去の貴重なアーカイブ記事は多くはもはや見られない。
アーカイブは記事の書き手が自己責任で保存する方針であり、これは今でも変わらない。問題がやや小さくないのが例えば金曜インタビュー。もはや見られなくなっているインタビュー記事がある。アーカイブにない記事で、もう一度見たいという読者もおられることだろう。特にインタビューを受けた人たち:もはや記事がジャーナリスト・ネットのアーカイブとして見られなくなってなっている現状をインタビューを受けた人たちはどう思っているだろうか?こういう記事は到底” ごみ”と言えないもので、処理を避けるべき貴重なものだ。記事を書いた人が再アップされるのが望ましいと思う。
ジャーナリストネットだけの問題でない。小生が交わしたアメリカ人と結婚した後輩女性とのメール交換(同窓会内HP内で公開)をもう一度見たいという人もいる。もう一度見たいというケースを予想して、やはり自己責任で自分用のアーカイブをつくってバックをアップしてクラウドやCD・DVDほか記憶素子の残しておくべきだろう。グーグルメールにしておけば保存は簡単だがこれは有効だと思う。自己責任といえばすべて問題はないように思えるが、自己責任という言葉には、ある意味で責任放棄を内包している。それで一見こと済むように思えるこの言葉、総て総括できそうで、実はこれほど無責任で好い加減なことばは少ない。
ミラーサイトでいつでもアーカイブを見ることができる状態は最良だが、再アップも可能にするためきちんとバックして三重四重に保存しておくのが基本であろう。そしてパブリックアクセスに備えよう!
Journaqlist-Net併載
2011年2月11日金曜日
「天使と悪魔」、菅首相と野党との党首討論 エジプト”革命” ほか
さて、 「天使と悪魔」は確かに手に汗握るスリルとサスペンスが魅力ですね。
それに随所にヴァチカンの美術の解説とか、ギリシャ、ローマ以来の
ヨーロッパの芸術作品の瞥見などが散りばめられていて、そういう面で
も読ませる小説です。著者のダン・ブラウンは相当な博識(欧米のイン
テリでは当たり前かもしれませんが)を駆使している感じです。
エジプト情勢の方は、昨日(現地の8日)でしたか、カイロの中心広場
にまた数万人のデモ隊が集まって、依然ムバラクの即時辞任を訴えたよ
うですし、仰るように貧困者の救済、弾圧やテロ行為の停止を実行しな
い限り、解決には至らないでしょう。それには真の「民主主義革命」が
必要で、その担い手というか政治勢力としてイスラム原理主義のムスリム
同胞団?、あるいはその他の市民派グループがどれだけ力をつけていけ
るのか、その辺りがカギを握っているように思えます。アメリカ(軍産
複合体)は表向き、“民主革命”を応援しているようなポーズをみせつ
つ、裏ではご指摘のように反イスラエル政権が誕生するかしないか、ハ
ラハラしながら見守っているのでしょう。でももっと裏を読めば、その
反イスラエル政権が誕生して、中東情勢の緊張がもっと高まれば、そ
れはそれでアメリカの軍事プレゼンスが高まることになり、軍産複合体
にとっては好都合かも知れませんね。
話変わって、昨日の菅首相と野党との党首討論(私は視聴しませんで
したが)は今朝の報道によると、菅首相は強気の戦術で通したようです
ね。「マニフェストの破綻」を認めてしまうと民主党内が割れて、持た
ないからなのでしょう。それにつけても小沢一郎の存在がここへ来て
大きな障害となって菅政権の行く手を塞いでいる感じです。さっさと
離党して一応のケジメをつけ、野党の付け入るスキを与えないように
しなければ…。そして裁判で晴れて無罪放免となれば堂々と復党すれば
いいのです。新聞の論調では、このままでは予算(&関連法案)の年度
内の可決成立は世論の風次第という危険な賭けに出たようだ、とのこと
ですが、読売の社説では、党首討論について、「自民党は長年、政権を
担当してきた政党としての責任がある。首相が『議論もしないで、まず
解散では、党利優先だ』と切り返したのはもっともだ」と理解を示し、
さらに「政府・与党が、財源を明示した改革案(社会保障と税の一体)
を出してくれば、自民党は(与野党)協議の席につくべきである」と
まで“援護射撃”をしています。
読売はナベツネの指令のもと、当面、菅政権を支える方針になって
いるのかも知れません。その裏には米の支配勢力と結びついて米国隷
従路線を進めようとしているのでしょう。
この先、政局は確かに流動的で、もしかしたら予算の扱いの絡みで
衆院解散・総選挙となって大幅な政界再編が巻き起こるかも知れませ
ん。その場合でも菅氏は少数党でもいいから踏ん張って連立政権を樹
立し、首相を続けてもらいたいものです。とにかく“政局”に煩わさ
れない、真の王道政治を実現して欲しいものです。
とまぁ、素人の勝手な憶測になってしまいました。
最後に、お隣、朝鮮半島の情勢が“緊張から対話”へという変化を
みせていますが、依然として北朝鮮の金正日政権が核・ミサイル開発
を諦めていないという冒険主義路線をとり続けている限り、いつもの
表向きの軟化と見せかける常套手段でしょう。中東アラブ諸国のよう
に、民衆がデモで立ち上がるという訳にはいかないのでしょうか?
IT環境が整っていないというインフラ面での制約条件もあるかも
知れませんね。
かなり長くなってしまいました。
それでは。今夜は近畿地方も雪らしいですので、お気をつけを!
2月10日 FJ 拝
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20211 2 10 Thursday
FJさん
おはようございます。雨が降って自転車で出かけ難い状況ですね。
小生も今週は日月火の三日間は自転車にのって運動になりました坂が結構きつい国会
図書館関西館往復は常日頃、サイクリングをしていない身にはちょっとしんどいですね。
>
>
>> 翻訳も上手く、ヴィジュ
>> アル愛蔵版とあって文字が大きめで所々に図版(写真も多用)があり、
>> ほんとに読みやすいです。これにかかりっきりだと1日で読めそう。ただ
>> 実際にはあと3日はかかりそうです。
>
成る程数冊併行で読むと遅くなるのでしょう。
やがて面白くなるのでどんどん読み進められるのでは?
小沢と検察・警察権力:
可視化という一点ではやはり取り調べる側はいままでのやり方が大幅に変わるし、や
りにくいと考えてそういうことでもしかして協働するのではと懸念されます。
アメリカに軍事面で依拠するエジプトは(日本も同様です)少なくとも軍はアメリカの意向を尊重するのだと思います。
それでは、、また。 イシカワ拝
>>
>当面、スレイマン副大統領が実質的
> な権力を握って「政権移行」をスムーズに運び、その間、ムバラクは事実
>>上、“名誉大統領”として君臨するという形に落ち着く
>
少なくとも落ち着くよう期待しているのでしょう。反イスラエルへの動きがどうな
るか、イスラムのパレスチナ応援・反イスラエル機運が高まると米国は右往左往とな
るのかと思います。
落ちつかせるべくアメリカの動きは感ずかれると却って反発を招くのではないか懸
念されます。
貧困者を救い、弾圧・テロをやめる姿勢こそ肝要で、腹をくくってこの方向を追及す
べきだと思います。
>> ----- Original Message -----
>> 石川様 メール有難うございました。「天使と悪魔」ようやく半分
>> 近く読み進めてきました。じつは他の本と並行して読んでいるので速度が
>> 遅いです。合い間には家事など雑事が入ってきますし…。「天使と悪魔」
>> は文章が平易で(現代アメリカ人の作家らしく)、翻訳も上手く、ヴィジュ
>> アル愛蔵版とあって文字が大きめで所々に図版(写真も多用)があり、
>> ほんとに読みやすいです。これにかかりっきりだと1日で読めそう。ただ
>> 実際にはあと3日はかかりそうです。
>> 内容的には、ヴァチカンを舞台に、アメリカ人の学者とスイス&イタリ
>> ア人の2人の主人公によるサスペンス風の読物になっており、やや平板な
>> 感じはあります。でも、具体的な描写と、ヨーロッパ(ギリシャ・ローマ
>> ~)の歴史的な遺産の紹介に優れたものがあり、引き込まれます。
>>
>> 小沢の強制起訴、並びに元秘書たちの初公判と仰るように同時並行的に
>> 大相撲の八百長疑惑が表面化、八百長問題は連日のように大きく取り上げ
>> られていますね。でも小沢の問題は検察が関わっており、一方、大相撲疑
>> 惑は警視庁(警察)ですから、直接の取引めいたものはなさそうと思いま
>> す。タイミングとしては偶然の一致ではないでしょうか。小沢は、昨日愛
>> 知県・名古屋市の選挙で当選した大村、河村両氏と早速挨拶するなど“親
>> 密”な関係を見せつけて民主党執行部・菅首相側を牽制していましたね。
>> 大体、国会で一言も説明しないでおいて民主党の執行部の足を引っ張って
>> おいて、今更、党の執行部に批判的な言動を弄するのはもってのほか。
>> 早く離党するのがスジだと思います。現に子分の石川議員は離党している
>> ではありませんか。“政治の師”だった田中角栄も逮捕時点でしたか、
>> 起訴の時だったか自民党を離党していましたしね。党執行部は最低でも
>> 「党員資格停止」ぐらいの処分をしないとだめでしょうね。
>>
>> エジプトの情勢の方は、野党勢力の有力な一部がスレイマン副大統領と
>> 対話をして何らかの合意に達したようですが、まだ詳細は分かりません。
>> オバマ米大統領はムバラクに即時辞任を求めていたはずですが、どうなっ
>> たのでしょう? CIAとエジプト軍部が裏で結びついて、騒乱の“軟着
>> 陸”を図っているのかも知れません。ムバラクがすぐに辞めない(辞めら
>> れない)のは、莫大な個人資産を安全なところに隠すのに数ヶ月の時間を
>> 要するため、との説もあるようです。当面、スレイマン副大統領が実質的
>> な権力を握って「政権移行」をスムーズに運び、その間、ムバラクは事実
>> 上、“名誉大統領”として君臨するという形に落ち着くのでしょうか。
>> それではデモを続けているエジプトの一般民衆が承知しないでしょうし…。
>> 軍を押さえている(らしい)スレイマンが実権を握っている限り、“軟着
>> 陸”路線が当面は現実的になっていくということかも知れません。いず
>> れにしろもう少し様子を見守る必要がありそうですね。
>> 取り急ぎのお返事でした。では、また。 2月8日 FJ 拝
以上 ジャーナリスト・ネットにも掲載(併載)